龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部 第37回定期演奏会。
ブルーレイとDVDで堂々登場!!! 熱いライブがハイビジョンで蘇る!
・種別: | DVD VIDEO | ・音声: | AC-3 ステレオ | |
・画面サイズ: | 16:9 |
・ディスクタイプ: | 片面2層 | |
・本編再生時間: | 108分 | ・言語: | - | |
・発売元: | 日本パルス | ・その他 | - |
【特徴・仕様】
人気・実力ともに関西を代表する全国屈指の学生バンドとして精力的に活動を続けている
龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部。 2010年12月25日にびわ湖ホールで開催された第37回定期演奏会の
模様をアンコールの3曲を含めた、全10曲の完全収録!
オープニングの「Six Sticks」は3人のスネアドラム奏者の見事なスティック・ワークが光る軽妙な作品。
つづく、井澗昌樹氏の「Bye Bye Violet」では作品のテーマへと迫り来るようなサウンドの深みが注目です。
そして「Meltin’Blue~青と碧の交わる島」。この曲の第三楽章『うちなーのてぃだ』は、
2010年度吹奏楽コンクール課題曲でもあります。もともとはトロンボーン11重奏のために作曲された楽曲ですが、
今回は“序奏”と“三つの楽章” を吹奏楽版にアレンジした組曲として演奏されたものを収録。
また、2010年のコンクール自由曲としても取り上げた「てぃーだ」も演奏し、ともに沖縄の情景が音で広がるような
豊かな表現になっていま 後半はオーケストラアレンジ作品を中心とした選曲になっていて、
力強さとしなやかさを兼ね備えた龍大サウンドの持ち味を余すところなく発揮した、聴き応えのある内容になっています。
そしてタイトル曲である、酒井格 作曲 「ティンパニ協奏曲」には、ゲストとして相愛大学音楽学部教授で
ティンパニ・打楽器奏者の中谷 満氏を迎え、6台のティンパニとバスドラムを用いて、ティンパニの最も伝統的な
語り口を大切にしつつも、豊にそして力強く壮大に演奏するそのスケールは、客席内の空気をも一新させた画期的な
プログラムになっています。
多彩な楽曲を、力強さと美しく澄んだシンフォニックサウンドで奏でる貴重なライブディスクがここに。必見です。
【収録内容】
◆Six Sticks:小長谷 宗一
「シックス・スティックス」とは3人の奏者が操る2本ずつ、計6本の撥という意味で、色々なリム・ショット、
ヒット・オン・リムやスティック・バイ・スティックなど様々な奏法が網羅されています。
明るくはずんだ前半と
大きく流れる後半の2つのメロディで構成されている曲です。大きなテンポの変化はありませんが、
カウントを倍に感じることでサンバ・マルシャやボレロに変化し、最後はそのボレロで華やかに
曲は締めくくられます。
後半に登場するワイヤー・ブラッシュを伴った奏法を含め、3人のスネアドラム奏者の
見事なスティック・ワークにご注目!
◆Bye Bye Violet:井澗 昌樹
一つの玩具がどれほどの思い出を作り上げたか、一つの芸術作品がどれほどの感情を呼び起こしたか、
一人の人間がどれほどの足跡を残していったか。だから、何かを失うとき、たった一つ、或いはたった
一人を失うと云うことは大凡あり得ない。必ず、同時的に手をすり抜けていくものがある。
“ Violet ”は、 ヴェルディの歌劇「椿姫」の悲恋が強く匂い立つ言葉、何ともドラマティックな響き。
スミレ、菫色と訳されるのが本来的だが、しばしば紫を指す単語として用いられる。日本に於いては、
古来より多くの歌人が、この色にとても私的な意味合いを込めてきた。色を愛したか、音を愛したか…
“ Violet ”には、どこか気紛れな哀しみと、手の届かない美しさがあると、私は思う。(井澗 昌樹)
◆Meltin’Blue~青と碧の交わる島:長野 雄行
序奏と三つの楽章から成るサウンドスケッチを束ねた組曲となっています。第三楽章『うちなーのてぃだ』は
2010年度吹奏楽コンクール課題曲となっています。もともとはトロンボーン11重奏の為に作曲された
作品でしたが、作曲者が第三楽章のみを切り取って吹奏楽版にアレンジし、朝日作曲賞に応募、
入選したという経緯があります。その後、相愛ウィンドオーケストラ第32回定期演奏会のために序奏から
第二楽章もアレンジされ、吹奏楽版『Meltin’Blue~青と碧の交わる島』が完成しました。
青い空、碧い海、そよぐ風、穏やかな空気と悠々の時、降り注ぐ太陽といった沖縄のイメージが
見事に表現された作品となっています。
◆てぃーだ:酒井 格
『てぃーだ』とは沖縄の言葉で「太陽」を意味します。これからもずっと、美しい海に囲まれた沖縄の地で、
みんながお互いを思いやり、ともに太陽の恵みを受けられることを願いこの名が付けられました。
いくつか聞き覚えのある沖縄の旋律を素材とし、中間部ではテナーサックスの甘い音色で
ロマンチックな夜空を、そして最後は沖縄の熱狂的な舞曲をイメージしています。沖縄の情景を
思い浮かべながらお聴き下さい。
◆交響詩「フィンランディア」:J.シベリウス/編曲:鈴木 英史
フィンランド音楽の父シベリウスの代表作です。1899年、フィンランドを統治していたロシアが
「ロシア語公用語化政策」を発令します。それに対しフィンランド国民が怒りを爆発させたのに伴って、
シベリウスも愛国心に従い、国民を鼓舞するような劇音楽「歴史的情景」を作曲し、その曲中の
「フィンランドの目覚め」の場面の音楽を転用したのが、この「フィンランディア」でした。
フィンランドの置かれていた政治的状況を覆そうという力強いメッセージが込められています。
劇的な導入部から苦悩に満ちた旋律、輝かしいファンファーレと中間部の賛美歌から続く
クライマックスまで、聴くものに血沸き踊る圧倒的な興奮を与える作品となっています。
◆ティンパニ協奏曲:酒井 格
ティンパニという楽器は「オーケストラの大黒柱」と表すのが相応しいでしょうか。古典派の管弦楽作品では、
ドとソの2つの音でオーケストラの響きをがっしりと支えていました。しかし1824年、ベートーヴェンが
第九交響曲の第二楽章で、ティンパニを主役として用いました。以来、楽器の機能も向上し、
近現代の多くの作曲家により、様々な音色が追求されています。ただ、マラカスで叩いてみたりゴムで
擦ってみたりした音は、確かに面白いものではあるのですが、中谷先生と言えば、あの偉大なマエストロ、
朝比奈隆先生が指揮するブルックナーの交響曲で聴かせてくれた、ホールいっぱいに響く長大な
オルゲルプンクトが私にとって何より印象深いのです。そんな少年時代の思い出もあり、
今の時代に生まれる曲としてはやや懐古的ではあるのですが、ティンパニの伝統的な奏法を
核に据えた協奏曲に仕立てています。ティンパニはやっぱり「ドとソで勝負」です!(酒井 格)
◆大序曲「1812年」:P.I.チャイコフスキー/編曲:高橋 徹
1812年、ナポレオンは破竹の勢いを持ってロシアの首都モスコーに攻め入りましたが、酷寒と飢餓のため
60万の大軍を擁しながらも大敗北を喫しました。
チャイコフスキーはこの戦記物語を題材に、ロシア風の3つの旋律とフランス国歌(ラ・マルセイエーズ)を
対比して使い、ついにはロシアの旋律がラ・マルセイエーズに打ち勝ち、ロシア国歌と教会の鐘や
祝砲が高らかに鳴り響くことで、ロシアの勝利を暗示しています。
◆きよしこの夜:F.X.グルーバー/編曲:井澗 昌樹
◆ジングル・ベル in Swing:J.ピアポイント,G.F.ヘンデル/編曲:福田 洋介
◆宇宙戦艦ヤマト:宮川 泰/編曲:宮川 彬良
■指揮:若林 義人
東京都出身。京都市立芸術大学卒業。大学在学中に京都市交響楽団に入団、卒業と同時に安部賞を受賞。
また入団当初より龍谷大学吹奏楽部の指導に当たる。
トランペットを故金石幸夫、有馬純昭、田宮堅二の各氏に師事。京都市交響楽団トランペット奏者として
25年6ヶ月在籍し、2007年の3月をもって退団。
2007年度より龍谷大学吹奏楽部音楽監督常任指揮者、相愛大学ウインドオーケストラ指揮者に就任。
他に生駒市立生駒中学校吹奏楽部など、数多くのバンド指導を手がける。
近年は、ジャパン・ブラス・コレクション、ブラスパラダイス大阪、ブラススカラーズ大阪等に客演指揮者として
招かれ、指揮者としての活動も精力的に行っている。またウィンズスコア社で、龍谷大学吹奏楽部、
相愛大学ウインドオーケストラ、東海大学付属高輪台高校吹奏楽部、福岡工業大学付属城東高校吹奏楽部、
柏市立酒井根中学校吹奏楽部とのポップスレコーディングの監修・指揮も行っている。
現在、龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部音楽監督常任指揮者、京都市立芸術大学非常勤講師、
相愛大学非常勤講師。21世紀の吹奏楽“響宴”会員。
■ティンパニ:中谷 満
1973年3月京都市立芸術大学音楽学部管打楽器専修打楽器専攻科を卒業。京都市立芸術大学で
川本一洋氏(元京都市交響楽団)、卒業後山口恭範氏(元新日本フィルハーモニー交響楽団)に師事。
1973年4月大阪フィルハーモニー交響楽団にティンパニー、打楽器奏者として入団。1977年3月より
一年間旧西独国立ベルリン高等音楽学院に留学。その間にベルリンフィルハーモニー交響楽団
首席ティンパニー奏者W.テェーリヘン氏、旧西独国立ベルリンドイツオペラ管弦楽団首席打楽器奏者
K.キースナー氏に師事。その間ベルリン放送管弦楽団、西独ベルリンドイツオペラ管弦楽団などに
出演1978年3月帰国。大阪フィルハーモニー交響楽団にティンパニー、打楽器奏者として復団。留学後、
大阪シュベルマー金管アンサンブルの打楽器奏者として参加。現代音楽集団「グループM」を主宰、
1980年より1990年まで活動する。打楽器アンサンブル「スティックス」に参加。1979年より1985年まで
活動する。1990年より中谷満パーカッションアンサンブル「シュレーゲル」を主宰。
現在、相愛大学音楽学部教授、同志社女子大学講師。
龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部 第37回定期演奏会
2010年12月25日 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール大ホールにてライブ収録
(音源協力:株式会社CAFUAレコード)