O.レスピーギ 交響詩「ローマの祭り」
龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部 第40回定期演奏会
ゲストにユーフォニアム奏者の外囿祥一郎氏を迎え、
多彩な楽曲を力強さと美しく澄んだ
シンフォニックサウンドで会場を包み込んだ
熱いライブがDVDとブルーレイで蘇ります！
龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部 第40回定期演奏会
ゲストにユーフォニアム奏者の外囿祥一郎氏を迎え、
多彩な楽曲を力強さと美しく澄んだ
シンフォニックサウンドで会場を包み込んだ
熱いライブがDVDとブルーレイで蘇ります！
O.レスピーギ 交響詩「ローマの祭り」 龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部 第40回定期演奏会
【特徴】
■指揮：若林義人
東京都出身。京都市立芸術大学卒業。 在学中に京都市交響楽団に入団、卒業と同時に安部賞を受賞。
また入団当初より龍谷大学吹奏楽部の指導に当たる。
トランペットを故金石幸夫、有馬純昭、田宮堅二の各氏に師事。
京都市交響楽団トランペット奏者として25年6ヶ月在籍し、2007年の3月をもって退団。
2007年度より龍谷大学吹奏楽部音楽監督常任指揮者、相愛大学ウィンドオーケストラ指揮者に就任。
他に生駒市立生駒中学校吹奏楽部など、数多くのバンド指導を手がける。
近年は、ジャパン・ブラス・コレクション、ブラスパラダイス大阪、
ブラススカラーズ大阪、ウインドアンサンブル奏等に客演指揮者として招かれ、
指揮者としての活動も精力的に行っている。
また龍谷大学吹奏楽部を指揮し、ウインズスコア、カフアレコードでCD録音を多数行い好評を得ている。
全日本吹奏楽コンクールで龍谷大学吹奏楽部を指揮し、金賞8回銀賞8回受賞。
2011年には全日本吹奏楽連盟より永年出場指揮者表彰を受賞。
現在、龍谷大学吹奏楽部音楽監督常任指揮者、相愛大学非常勤講師、
京都市立芸術大学非常勤講師、21世紀の吹奏楽"響宴"会員。
■ユーフォニアム：外囿 祥一郎（ユーフォニアム奏者）
1969年鹿児島市生まれ。
1992年第9回日本管打楽器コンクールで第1位および大賞を受賞。
94年東京コンセルヴァトアール尚美ディプロマコース修了。
97年英国テューバ・ユーフォニアム カンファレンスにおいて、
日頃の演奏活動の功績が認められ「Euphonium player of the year」を受賞。
同年9月にはフランス・フィリップジョーンズ・ブラスコンクール、
ユーフォニアム部門において優勝。これまでにNHK交響楽団、
大阪市音楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、九州交響楽団、札幌交響楽団、
ジャパン・ヴィルトーゾ・オーケストラ、ストラスブール管弦楽団、
セントラル愛知交響楽団、東京交響楽団、東京佼成ウインドオーケストラ、
名古屋フィルハーモニー交響楽団などの演奏団体と共演を行なう。
また航空自衛隊航空中央音楽隊に在籍中にソリストとして数多くのコンサートを行う。
また彼のために書かれた優れたユーフォニアムのオリジナル作品発表は、
その可能性を追求し続ける姿勢であり、高く評価されている。
ソロ・コンサートは国内外で開催されており、
その他、ザ・テューバ・バンド、ブラス・ヘキサゴンなど
アンサンブル・ユニットではそれを主宰し意欲的な取り組みをみせている。
これまでに発表されたアルバムは21枚（内3枚は文化庁芸術祭ノミネート作品）、
ほかゲスト・ソリストとしても多数のアルバムに参加している。
2013年3月に航空自衛隊を退職しソロ活動および後進の育成に力を注ぐ。
ユーフォニアムを三浦 徹・露木 薫・スティーヴン ミードの各氏に師事。
現在、洗足学園音楽大学客員教授および東京音楽大学講師、
昭和音楽大学講師、 尚美ミュージックカレッジ専門学校特別講師、
相愛大学音楽学部特別講師。ビュッフェグループ ジャパン専属講師。
【特徴】
創部45周年のメモリアルコンサートとして
開催された第40回定期演奏会の模様を
アンコールの3曲を含めた、全10曲の完全収録！
ゲストに外囿祥一郎氏を迎え、暖かさと力強さを兼ね備えた
「皇帝」を演奏。圧倒される超絶技巧と、様々な表情を見せる音色に、
すべての聴衆が魅了されました。
また、井澗昌樹氏の「カラフル」では、作曲者自身がピアノで参加し、
冒頭部からドラマチックな旋律が紡ぎ出され、その演奏は、
無数の色が描かれていくかのようになっており、必見です。
メモリアルコンサートのメインは、交響詩「ローマの祭り」を演奏。
楽器配置にも工夫が成されており、弦楽器の音色を思わせるようなサウンドで、
レスピーギの描くローマの歴史を美しいながらも、
残虐さや悲しさを深みのある大編成の響きで表現しています。
多彩な楽曲を力強さと美しく澄んだ
シンフォニックサウンドで会場を包み込んだ
熱いライブをDVDとブルーレイでお楽しみ下さい。
開催された第40回定期演奏会の模様を
アンコールの3曲を含めた、全10曲の完全収録！
ゲストに外囿祥一郎氏を迎え、暖かさと力強さを兼ね備えた
「皇帝」を演奏。圧倒される超絶技巧と、様々な表情を見せる音色に、
すべての聴衆が魅了されました。
また、井澗昌樹氏の「カラフル」では、作曲者自身がピアノで参加し、
冒頭部からドラマチックな旋律が紡ぎ出され、その演奏は、
無数の色が描かれていくかのようになっており、必見です。
メモリアルコンサートのメインは、交響詩「ローマの祭り」を演奏。
楽器配置にも工夫が成されており、弦楽器の音色を思わせるようなサウンドで、
レスピーギの描くローマの歴史を美しいながらも、
残虐さや悲しさを深みのある大編成の響きで表現しています。
多彩な楽曲を力強さと美しく澄んだ
シンフォニックサウンドで会場を包み込んだ
熱いライブをDVDとブルーレイでお楽しみ下さい。
■指揮：若林義人
東京都出身。京都市立芸術大学卒業。 在学中に京都市交響楽団に入団、卒業と同時に安部賞を受賞。
また入団当初より龍谷大学吹奏楽部の指導に当たる。
トランペットを故金石幸夫、有馬純昭、田宮堅二の各氏に師事。
京都市交響楽団トランペット奏者として25年6ヶ月在籍し、2007年の3月をもって退団。
2007年度より龍谷大学吹奏楽部音楽監督常任指揮者、相愛大学ウィンドオーケストラ指揮者に就任。
他に生駒市立生駒中学校吹奏楽部など、数多くのバンド指導を手がける。
近年は、ジャパン・ブラス・コレクション、ブラスパラダイス大阪、
ブラススカラーズ大阪、ウインドアンサンブル奏等に客演指揮者として招かれ、
指揮者としての活動も精力的に行っている。
また龍谷大学吹奏楽部を指揮し、ウインズスコア、カフアレコードでCD録音を多数行い好評を得ている。
全日本吹奏楽コンクールで龍谷大学吹奏楽部を指揮し、金賞8回銀賞8回受賞。
2011年には全日本吹奏楽連盟より永年出場指揮者表彰を受賞。
現在、龍谷大学吹奏楽部音楽監督常任指揮者、相愛大学非常勤講師、
京都市立芸術大学非常勤講師、21世紀の吹奏楽"響宴"会員。
■ユーフォニアム：外囿 祥一郎（ユーフォニアム奏者）
1969年鹿児島市生まれ。
1992年第9回日本管打楽器コンクールで第1位および大賞を受賞。
94年東京コンセルヴァトアール尚美ディプロマコース修了。
97年英国テューバ・ユーフォニアム カンファレンスにおいて、
日頃の演奏活動の功績が認められ「Euphonium player of the year」を受賞。
同年9月にはフランス・フィリップジョーンズ・ブラスコンクール、
ユーフォニアム部門において優勝。これまでにNHK交響楽団、
大阪市音楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、九州交響楽団、札幌交響楽団、
ジャパン・ヴィルトーゾ・オーケストラ、ストラスブール管弦楽団、
セントラル愛知交響楽団、東京交響楽団、東京佼成ウインドオーケストラ、
名古屋フィルハーモニー交響楽団などの演奏団体と共演を行なう。
また航空自衛隊航空中央音楽隊に在籍中にソリストとして数多くのコンサートを行う。
また彼のために書かれた優れたユーフォニアムのオリジナル作品発表は、
その可能性を追求し続ける姿勢であり、高く評価されている。
ソロ・コンサートは国内外で開催されており、
その他、ザ・テューバ・バンド、ブラス・ヘキサゴンなど
アンサンブル・ユニットではそれを主宰し意欲的な取り組みをみせている。
これまでに発表されたアルバムは21枚（内3枚は文化庁芸術祭ノミネート作品）、
ほかゲスト・ソリストとしても多数のアルバムに参加している。
2013年3月に航空自衛隊を退職しソロ活動および後進の育成に力を注ぐ。
ユーフォニアムを三浦 徹・露木 薫・スティーヴン ミードの各氏に師事。
現在、洗足学園音楽大学客員教授および東京音楽大学講師、
昭和音楽大学講師、 尚美ミュージックカレッジ専門学校特別講師、
相愛大学音楽学部特別講師。ビュッフェグループ ジャパン専属講師。
1.ファンファーレ・バラード＆ジュビリー：C.T.スミス
この曲は「ファンファーレ」、「バラード」、「ジュビリー」の三つから構成されています。
まずは華やかなファンファーレ。金管の壮大な音楽が透き通って聴こえてきます。
次に、染み渡るようなメロディーのバラード。クラリネットの美しいソロから始まります。
最後に、快活なジュビリー。木管の陽気で明るいメロディーと
金管の力強いサウンドが重なり合います。
演奏会の幕開けにふさわしい一曲です。
2.フランス組曲：D.ミヨー
第二次世界大戦後の1945年、作曲者ダリウス・ミヨーの故郷である
フランスはナチス・ドイツの占領下にありました。
亡命先のアメリカで、連合国軍によるパリ解放の知らせを聞いたミヨーは、
母国が救われたことに対する感謝・感激の意を込めて『フランス組曲』を作曲しました。
この曲では楽章ごとに連合軍がナチス・ドイツと闘った5つの土地と、
その土地に伝わる民謡が使われています。
▽第1楽章 ノルマンディー
第一楽章は連合軍が上陸を果たした海岸地方。にぎやかな楽章で、多くの楽器に見せ場がある。
▽第2楽章 ブルターニュ
曇天模様が多い地方。
ホルンから始まり、オーボエやサクソフォーンが、民謡『哀れなブルターニュの漁夫』を演奏する。
▽第3楽章 イル・ド・フランス
この地名“イル・ド・フランス（フランス島）”は、
首都パリを含むフランス中心部を指す。 都会の活気を表現している。
▽第4楽章 アルザス・ロレーヌ
フランスとドイツが長年にわたって争いを繰り広げてきた確執の地。
ゆったりと哀しげな音楽は、葬送行進曲のようでもある。
▽第5楽章 プロヴァンス
ミヨーが誕生した南仏の地。
ビゼーの『アルルの女』を思わせる南仏風のドラムに乗って力強く展開する舞曲。
3.カラフル：井澗 昌樹
「本作品は、兵庫県立伊丹高等学校吹奏楽部の委嘱によって作曲され、
早川 嘉彦指揮、同校第90回定期演奏会において初演された。
僅か2年のうちに、私の吹奏楽作品のほとんどを演奏して下さった同校の演奏を
聴く度に感じた私の印象は、真っ白な意思の結晶。白とは無彩色だが、
決して彩が無いのではなく、“全てを均等に含んでいる状態”が正確な表現だろう。
それは未分なカラフル。彼ら彼女らの未来はどのような色合いになるのだろうと、
そんな事を考えていた。」（井澗 昌樹）
張り詰めた冒頭部からドラマチックな旋律が紡ぎ出され、
緊張と緩和を繰り返しながら無数の色が描かれます。
木管楽器の美しい旋律、金管楽器の咆哮、ダイナミックなフィナーレ。
力強くも繊細で雄大なそれは、まさにカラフルと形容するほかありません。
この曲は2013年3月に行われた響宴において、龍谷大学吹奏楽部が演奏し、初録音されました。
4,歌劇『椿姫』より 第一幕への前奏曲：G.ヴェルディ／編曲:上埜孝
この曲は、ヴィオレッタとアルフレードの報われない愛の物語です。
前奏曲は、病に倒れるヴィオレッタの運命を暗示するような
どこか物悲しい雰囲気を持っています。第3幕冒頭の哀愁を帯びた旋律が奏でられたのち、
第2幕でヴィオレッタがアルフレードに別れを告げる場面の旋律へと続きます。
美しくも儚い印象を残し、消え入るように曲を閉じます。
5.ユーフォニアム協奏曲『皇帝』：M.ケンツビッチ
この曲は、日本を代表するユーフォニアム奏者である外囿 祥一郎氏のために
M.ケンツビッチによって書かれた曲です。タイトルの通り、『皇帝』にちなんだ楽曲を引用することで、
優雅で気品に溢れ、ときに勇ましく威厳に満ちた様々な皇帝の在り方を表現しています。
冒頭はベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番『皇帝』。
第1楽章冒頭のカデンツァをユーフォニアムが見事に奏でます。
中盤に出てくるのは、ヨハン・シュトラウス2世の『皇帝円舞曲』。
透明感のある音色と程良い緊張感からは、優雅な雰囲気が醸し出されます。
そんな曲調から一転。圧倒的に広い音域のカデンツァを経て、16分音符が駆け抜ければ、
ハイドンの弦楽4重奏曲第77番『皇帝』へと移行します。
ドイツ国歌としても知られる凛とした旋律と上品な音色からは、
皇帝の気高さが感じられることでしょう。
終盤は再びスピードを増した曲調に。16分音符の掛け合いから全楽器が迫力を増し、
最後はユーフォニアムが高音を高らかに響かせて幕を閉じます。
暖かさの中に力強さも兼ね備えたユーフォニアムの魅力が凝縮された一曲。
外囿氏の圧倒される超絶技巧と、様々な表情を見せるユーフォニアムの音色は、
まさにこの音楽を支配する“皇帝”と言えるでしょう。
6.(コンチェルトアンコール)川の流れのように：見岳章
7.交響詩『ローマの祭り』：O.レスピーギ／編曲:仲田守
この『ローマの祭り』はローマ時代から始まり、近代に至るまでの祭を年代順に配置しています。
これはローマにおけるキリスト教の歴史を表現しているものでもあります。
また4つの曲の繋ぎが非常に巧妙であり、一つの壮大な歴史絵巻を見るかのような構成となっています。
レスピーギの描く「ローマ物語」であると言うことも出来るでしょう。
■第1楽章 チルチェンセス
“チルチェンセス(circenses)”とは、貴族たちが市民に食物と娯楽を提供する
「パンとサーカス政策」のサーカスのこと。
ここで描かれているのはサーカスと呼ぶには残虐なもので、
キリスト教徒迫害を目的として行った公開処刑のことを指す。
■第2楽章 五十年祭
冒頭は『チルチェンセス』で犠牲となったキリスト教徒の悲しみを表現しており、
巡礼者達の疲れた足取りを表す音形から始まる。
ローマに近づくにつれ次第に足取りが速くなり、ローマが一望出来た時の音楽描写は、
全体の中でも秀逸で一つのクライマックスとなっている。
また、この部分を境にして『ローマの祭り』は暗から明に切り換わり、
この後は楽しい祭の情景が描写されていくことになる。
殉教者達を迎える鐘の音が盛大に鳴り響いた後、ホルンの楽しげな旋律が現れ、そのまま第3楽章に続いて行く。
■第3楽章 十月祭
時代はさらに新しくなり、葡萄の収穫を祝う収穫祭の様子が描かれる。
特徴的なのはミュートを付けたホルンによる遠くから聞こえる狩の角笛、
セレナーデを奏でるマンドリンの音色である。
■第4楽章 主顕祭
時代はレスピーギの生きた1900年代へと移る。
ローマ時代の悲劇から始まる祭も最後は活気溢れる祭へと変貌する。
広場でクリスマスシーズンに繰広げられる出店や見せ物小屋、音楽、
そういった喧騒の様子が次から次へと描写される。
Esクラリネットの騒がしい動機から始まるこの楽章は、
最後に大編成による音の洪水が押し寄せ、
狂ったような盛り上がりをもって曲を閉じる。
8.(アンコール)ディスコ・キッド:東海林修
9.(アンコール)サンタが街にやってくる in Swing:J.F.クーツ／編曲:金山徹
10.(アンコール)ジングル・ベル in Swing:J.ピアポント,G.F.ヘンデル／編曲:福田洋介
この曲は「ファンファーレ」、「バラード」、「ジュビリー」の三つから構成されています。
まずは華やかなファンファーレ。金管の壮大な音楽が透き通って聴こえてきます。
次に、染み渡るようなメロディーのバラード。クラリネットの美しいソロから始まります。
最後に、快活なジュビリー。木管の陽気で明るいメロディーと
金管の力強いサウンドが重なり合います。
演奏会の幕開けにふさわしい一曲です。
2.フランス組曲：D.ミヨー
第二次世界大戦後の1945年、作曲者ダリウス・ミヨーの故郷である
フランスはナチス・ドイツの占領下にありました。
亡命先のアメリカで、連合国軍によるパリ解放の知らせを聞いたミヨーは、
母国が救われたことに対する感謝・感激の意を込めて『フランス組曲』を作曲しました。
この曲では楽章ごとに連合軍がナチス・ドイツと闘った5つの土地と、
その土地に伝わる民謡が使われています。
▽第1楽章 ノルマンディー
第一楽章は連合軍が上陸を果たした海岸地方。にぎやかな楽章で、多くの楽器に見せ場がある。
▽第2楽章 ブルターニュ
曇天模様が多い地方。
ホルンから始まり、オーボエやサクソフォーンが、民謡『哀れなブルターニュの漁夫』を演奏する。
▽第3楽章 イル・ド・フランス
この地名“イル・ド・フランス（フランス島）”は、
首都パリを含むフランス中心部を指す。 都会の活気を表現している。
▽第4楽章 アルザス・ロレーヌ
フランスとドイツが長年にわたって争いを繰り広げてきた確執の地。
ゆったりと哀しげな音楽は、葬送行進曲のようでもある。
▽第5楽章 プロヴァンス
ミヨーが誕生した南仏の地。
ビゼーの『アルルの女』を思わせる南仏風のドラムに乗って力強く展開する舞曲。
3.カラフル：井澗 昌樹
「本作品は、兵庫県立伊丹高等学校吹奏楽部の委嘱によって作曲され、
早川 嘉彦指揮、同校第90回定期演奏会において初演された。
僅か2年のうちに、私の吹奏楽作品のほとんどを演奏して下さった同校の演奏を
聴く度に感じた私の印象は、真っ白な意思の結晶。白とは無彩色だが、
決して彩が無いのではなく、“全てを均等に含んでいる状態”が正確な表現だろう。
それは未分なカラフル。彼ら彼女らの未来はどのような色合いになるのだろうと、
そんな事を考えていた。」（井澗 昌樹）
張り詰めた冒頭部からドラマチックな旋律が紡ぎ出され、
緊張と緩和を繰り返しながら無数の色が描かれます。
木管楽器の美しい旋律、金管楽器の咆哮、ダイナミックなフィナーレ。
力強くも繊細で雄大なそれは、まさにカラフルと形容するほかありません。
この曲は2013年3月に行われた響宴において、龍谷大学吹奏楽部が演奏し、初録音されました。
4,歌劇『椿姫』より 第一幕への前奏曲：G.ヴェルディ／編曲:上埜孝
この曲は、ヴィオレッタとアルフレードの報われない愛の物語です。
前奏曲は、病に倒れるヴィオレッタの運命を暗示するような
どこか物悲しい雰囲気を持っています。第3幕冒頭の哀愁を帯びた旋律が奏でられたのち、
第2幕でヴィオレッタがアルフレードに別れを告げる場面の旋律へと続きます。
美しくも儚い印象を残し、消え入るように曲を閉じます。
5.ユーフォニアム協奏曲『皇帝』：M.ケンツビッチ
この曲は、日本を代表するユーフォニアム奏者である外囿 祥一郎氏のために
M.ケンツビッチによって書かれた曲です。タイトルの通り、『皇帝』にちなんだ楽曲を引用することで、
優雅で気品に溢れ、ときに勇ましく威厳に満ちた様々な皇帝の在り方を表現しています。
冒頭はベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番『皇帝』。
第1楽章冒頭のカデンツァをユーフォニアムが見事に奏でます。
中盤に出てくるのは、ヨハン・シュトラウス2世の『皇帝円舞曲』。
透明感のある音色と程良い緊張感からは、優雅な雰囲気が醸し出されます。
そんな曲調から一転。圧倒的に広い音域のカデンツァを経て、16分音符が駆け抜ければ、
ハイドンの弦楽4重奏曲第77番『皇帝』へと移行します。
ドイツ国歌としても知られる凛とした旋律と上品な音色からは、
皇帝の気高さが感じられることでしょう。
終盤は再びスピードを増した曲調に。16分音符の掛け合いから全楽器が迫力を増し、
最後はユーフォニアムが高音を高らかに響かせて幕を閉じます。
暖かさの中に力強さも兼ね備えたユーフォニアムの魅力が凝縮された一曲。
外囿氏の圧倒される超絶技巧と、様々な表情を見せるユーフォニアムの音色は、
まさにこの音楽を支配する“皇帝”と言えるでしょう。
6.(コンチェルトアンコール)川の流れのように：見岳章
7.交響詩『ローマの祭り』：O.レスピーギ／編曲:仲田守
この『ローマの祭り』はローマ時代から始まり、近代に至るまでの祭を年代順に配置しています。
これはローマにおけるキリスト教の歴史を表現しているものでもあります。
また4つの曲の繋ぎが非常に巧妙であり、一つの壮大な歴史絵巻を見るかのような構成となっています。
レスピーギの描く「ローマ物語」であると言うことも出来るでしょう。
■第1楽章 チルチェンセス
“チルチェンセス(circenses)”とは、貴族たちが市民に食物と娯楽を提供する
「パンとサーカス政策」のサーカスのこと。
ここで描かれているのはサーカスと呼ぶには残虐なもので、
キリスト教徒迫害を目的として行った公開処刑のことを指す。
■第2楽章 五十年祭
冒頭は『チルチェンセス』で犠牲となったキリスト教徒の悲しみを表現しており、
巡礼者達の疲れた足取りを表す音形から始まる。
ローマに近づくにつれ次第に足取りが速くなり、ローマが一望出来た時の音楽描写は、
全体の中でも秀逸で一つのクライマックスとなっている。
また、この部分を境にして『ローマの祭り』は暗から明に切り換わり、
この後は楽しい祭の情景が描写されていくことになる。
殉教者達を迎える鐘の音が盛大に鳴り響いた後、ホルンの楽しげな旋律が現れ、そのまま第3楽章に続いて行く。
■第3楽章 十月祭
時代はさらに新しくなり、葡萄の収穫を祝う収穫祭の様子が描かれる。
特徴的なのはミュートを付けたホルンによる遠くから聞こえる狩の角笛、
セレナーデを奏でるマンドリンの音色である。
■第4楽章 主顕祭
時代はレスピーギの生きた1900年代へと移る。
ローマ時代の悲劇から始まる祭も最後は活気溢れる祭へと変貌する。
広場でクリスマスシーズンに繰広げられる出店や見せ物小屋、音楽、
そういった喧騒の様子が次から次へと描写される。
Esクラリネットの騒がしい動機から始まるこの楽章は、
最後に大編成による音の洪水が押し寄せ、
狂ったような盛り上がりをもって曲を閉じる。
8.(アンコール)ディスコ・キッド:東海林修
9.(アンコール)サンタが街にやってくる in Swing:J.F.クーツ／編曲:金山徹
10.(アンコール)ジングル・ベル in Swing:J.ピアポント,G.F.ヘンデル／編曲:福田洋介
