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オオサカン、遂に世界デビュー!
第14回世界吹奏楽大会(WASBE)での熱演が、今ここに蘇る…
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ディスクの仕様 | ||||
種別 | CD | 本編再生時間 | - | |
発売元 | 四つ葉印グリーン・ミュージック | その他 | - |
オオサカン・ライブ・コレクション in WASBE 吹奏楽のための「大阪俗謡による幻想曲」 |
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指揮/木村吉宏、グレン・D.プライス、デニス・L.ジョンソン、デイヴィッド・R.ギリングハム、マーク・キャンプハウス 演奏/フィルハーモニック・ウインズ 大阪 |
試聴 | ||
1 | 輝く日への前奏曲/後藤 洋 A Prelude to the Shining Day/Yo Goto |
3:40 | |
2 | センチュリー・ヴァリアンツ/デイヴィッド・R.ギリングハム Century Variants/David R.Gillingham |
8:56 | |
3 | 天空の檻/浪花 英朗 Himmelsbilder - Astronomical Ceiling/Hideaki Naniwa |
5:40 | |
遥かなる山/長生 淳 A Mountain in the Distance/Jun Nagao |
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4 | 第一楽章 | 8:01 | |
5 | 第二楽章 |
9:46 | |
6 | 北海変奏曲/伊藤 康英 Variations from the Northern Sea for Band/Yasuhide Ito |
6:38 | |
7 | アンセム/マーク・キャンプハウス ANTHEM/Mark Camphouse |
13:14 | |
8 | トビアスの家を去る大天使ラファエル/樽屋 雅徳 Archangel Raphael who leaves a House of Tobias/Masanori Taruya |
10:10 | |
9 | 吹奏楽のための「大阪俗謡による幻想曲」/大栗 裕 Fantasy on Osaka Folk Songs/Hiroshi Ohguri |
12:06 |
■収録:2009年7月10日(第14回世界吹奏楽大会(WASBE)メインコンサートLIVE) シンシナティ音楽院コルベット音楽堂
■ゲスト・コンダクター Guest Conductorグレン・D.プライス Glenn D.Price (8)
デニス・L.ジョンソン Dennis L.Johnson (3)
デイヴィッド・R.ギリングハム David R.Gillingham (2)
マーク・キャンプハウス Mark Camphouse (7)
【特徴】
■オオサカン・ライブ・コレクション in WASBE に寄せて
2009年7月、フィルハーモニック・ウインズ 大阪(オオサカン)は、アメリカのオハイオ州シンシナティで
開催されたWASBE (World Association of Symphonic Bands and Ensembles=世界シンフォニック・バンド&
アンサンブル協会)の第14回国際カンファレンスに参加しました。
WASBE は吹奏楽指揮者、作曲家、演奏家、出版社、教育者、楽器メーカーなど、吹奏楽に関わる人々を会員と
する国際的組織で、世界中のバンド活動の質的な向上を目指して国際交流や情報の提供を行っており、
現在、世界の50以上の国々から1000人を超える会員が参加しています。国際カンファレンスは2年に一度、
世界各地に会場を移して行われていますが、今回は7月5日から11日にかけて、シンシナティ大学の音楽院を
会場に開催されました。1週間の期間中に15のコンサート、30あまりの講座/プレゼンテーション/
ディスカッションが行われ、アメリカ、スペイン、オランダ、イギリス、台湾、日本から参加した14の団体が
コンサートに出演。44人の講師/発表者も、アメリカ人のみならずイギリス、ドイツ、オランダ、ポルトガル、
ブラジル、日本など、国際的な顔ぶれとなりました。
オオサカンは、まず9日の朝に行われた、最新のレパートリーを実演で紹介する講座「レパートリー・セッション4」に
出演して、日本の作品ふたつを含むアジアとヨーロッパの新作を演奏、そして翌10日のイブニング・コンサートで、
今回のアメリカ・ツアーのハイライトを迎えました。このCDは、そのコンサートのライブ録音です。
WASBEのカンファレンスにおけるコンサートは作品の紹介と研究の意味も含んでおり、そのため、
基本的に自国の新しい作品を中心としたプログラムが求められます。その結果、長生淳に委嘱された新作の
世界初演を含む6曲の日本人作品が演奏され、ヨーロッパやアメリカからの参加者の高い関心を集めていました。
日本人作品がこのように質の高い演奏でまとめて披露されることは海外では稀で、その意味でもオオサカンの
コンサートはきわめて大きな意義があったと言えるでしょう。
音楽監督である木村吉宏の、端然とした、そして音楽を美しくスケール豊かに構築した指揮ぶりに加え、
客演指揮者陣の熱演も、このコンサートに花を添えました。ギリングハムとキャンプハウスが、
ともにまだあまり演奏されていない自作を 指揮したこの録音は、作品と演奏の両面における内容の高さで、
きわめて貴重なものとなっています。さらに、日本人の作品が海外のすぐれた指揮者によるアプローチによって、
われわれが親しんでいる「日本的」な演奏には見出せなかった新たな魅力を見せていることも特筆すべきことです。
今回のWASBEへの参加が、まだ若いオオサカンのメンバーにとって非常に有意義で収穫の多いもので
あったことは疑いようがありません。しかし同時に、まだまだ視野も意識も狭い日本の吹奏楽界が、
オオサカンのチャレンジによって刺激を受け、世界に目を向ける、そのきっかけを作ることも今回のツアーの
大きな目的のひとつであったと言えましょう。その意味で、多くの方々にこのCDを聴いていただき、
そこから世界に目を向けていただければ幸いです。
(後藤 洋)