P.スパーク : 宇宙の音楽
龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部 第42回定期演奏会
龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部 第42回定期演奏会。 ゲストに日本フィルハーモニー交響楽団首席
トロンボーン奏者の藤原功次郎氏を迎え、
多彩な楽曲を力強さと美しく澄んだシンフォニックサウンドで
会場を包み込んだ熱いライブがDVDとブルーレイで蘇ります!
龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部 第42回定期演奏会
龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部 第42回定期演奏会。 ゲストに日本フィルハーモニー交響楽団首席
トロンボーン奏者の藤原功次郎氏を迎え、
多彩な楽曲を力強さと美しく澄んだシンフォニックサウンドで
会場を包み込んだ熱いライブがDVDとブルーレイで蘇ります!
ディスクの仕様 | ||||
種別 | ブルーレイ | 音声 | L-PCM | |
画面サイズ | 16:9 | ディスクタイプ | 片面一層 | |
本編再生時間 | 94分 | 言語 | 日本語 | |
発売元 | (株)日本パルス | その他 | - |
P.スパーク : 宇宙の音楽 龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部 第42回定期演奏会
【特徴】
【プロフィール】
◇龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部
龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部は1968年創部。
1983年に、より高い音楽性・技術を目指し、
若林義人氏を中心に指導体制を充実させた。
1986年には佐渡裕氏指揮で全日本吹奏楽コンクールに初出場。
1992年に若林氏が音楽監督・常任指揮者に就任。
これまで全日本吹奏楽コンクールにおいて
金賞9回、銀賞10回受賞。また、
全日本アンサンブルコンテストにおいては、金賞3回、銀賞3回受賞。
21世紀の”響宴”(第4回、第7回、第10回、第13回、第16回)に出演。
若林氏が監修する「ラブ・ポップ・ウィンズ」(株式会社ウィンズスコア)の
CDレコーディングにも積極的に取り組み、
2008年12月にはセッションレコーディングによる
初のCD自主制作を行うなど、これまでに16枚のCDをリリースしている。
サマーコンサートでの斬新なステージマーチングショー、
滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールでの本格的な定期演奏会は好評を博し、
人気・実力共に関西を代表する全国屈指の学生バンドとして活躍している。
◇音楽監督・常任指揮者:若林義人
東京都出身。京都市立芸術大学卒業。
在学中に京都市交響楽団に入団、卒業と同時に安部賞を受賞。
また入団当初より龍谷大学吹奏楽部の指導に当たる。
トランペットを故金石幸夫、有馬純昭、田宮堅二の各氏に師事。
京都市交響楽団トランペット奏者として25年6ヶ月在籍し、2007年の3月をもって退団。
2007年度より龍谷大学吹奏楽部音楽監督常任指揮者、
相愛大学ウィンドオーケストラ指揮者に就任。
他に生駒市立生駒中学校吹奏楽部など、数多くのバンド指導を手がける。
近年は、ジャパン・ブラス・コレクション、ブラスパラダイス大阪、
ブラス・スカラーズ大阪、ウィンドアンサンブル「奏」等に客演指揮者として招かれ、
指揮者としての活動も精力的に行っている。
また龍谷大学吹奏楽部を指揮し、
ウインズスコア、カフアレコードでCD録音を多数行い好評を得ている。
全日本吹奏楽コンクールで龍谷大学吹奏楽部を指揮し、金賞9回銀賞9回受賞。
2011年には全日本吹奏楽連盟より永年出場指揮者表彰を受賞。
現在、龍谷大学吹奏楽部音楽監督常任指揮者、相愛大学非常勤講師、
京都市立芸術大学非常勤講師、21世紀の吹奏楽“響宴”会員。
◇指揮:児玉 知郎
大阪府堺市出身。1995年大阪音楽大学卒業。
1996年パリ・エコール・ノルマル音楽院クラリネット科にて
審査員全員一致の一等賞で演奏家資格、1997年高等演奏家資格、
1998年国家高等演奏家資格を取得し、首席で卒業。
1999年同音楽院室内楽科にて審査員全員一致の一等賞で演奏家資格を取得すると共に、
特別名誉賞を受賞し首席で卒業。在仏中より積極的にリサイタルを開催する一方、
室内楽やオーケストラプレイヤーとしても幅広く演奏活動を行う。
また、西日本を中心に後進への指導、コンクール審査委員を務める等
活動の場を広げながら、現在はモダン楽器に加えクラシカル楽器
(古典派の時代に使用された楽器及びレプリカ)奏者としても活躍中。
1993年第8回欧日音楽講座にて、ビッフェ・クランポン奨励賞受賞。
1999年パリ国際音楽コンクールにて第1位、及び名誉賞受賞。
クラリネットを浜中浩一、本田耕一、ギィ・ドゥプリュ、ロメン・ギュオの各氏に師事。
室内楽をニーナ・パタルチェック氏に師事。
現在、龍谷大学吹奏楽部コーチ。プレネール・クラリネットアンサンブル主宰。
「ブラスパラダイス大阪」コンサートマスター。
テレマン室内管弦楽団ソロ・首席クラリネット奏者。
相愛大学音楽学部非常勤講師。
◇ゲスト:トロンボーン 藤原 功次郎
日本フィルハーモニー交響楽団首席トロンボーン奏者。
幼少の頃よりピアノ・作曲を始め、中学3年生よりトロンボーンをはじめる。
兵庫県立西宮高等学校音楽科を経て、東京芸術大学音楽学部を首席で卒業。
2012年オーストリア、インタームジカ国際管楽器コンクールで
全部門の奏者の中で優勝、名誉勲章を授与された。
これまでに兵庫県知事賞、兵庫県教育委員長賞(ゆずりは賞)、
松方ホール音楽賞大賞等受賞。NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』はじめ、
日本映画・ドラマ・アニメのレコーディングにも数多く携わる。
また、ウィーン交響楽団等で首席奏者として客演。
IAEA(国際原子力機関)にてソロリサイタルを行うなど、
国際的に演奏を展開している。またピアニスト、作曲家としても活動し、
楽譜出版、ドラマや映画音楽などにも楽曲提供。
これまでにトロンボーンを山下浩生、中川英二郎、伊藤清、古賀慎治の各氏に師事。
【特徴】
全国屈指の学生バンドとして活動している
龍谷大学吹奏楽部の第42回定期演奏会をライブ盤ディスクでお届けします。
DVD/ブルーレイでは、アンコールを含めた全8曲を完全収録!
2015年度全日本吹奏楽コンクールにおいて自由曲として演奏し、
見事金賞を受賞した「中国の不思議な役人」をはじめ、
「祝典序曲」「エル・カミーノ・レアル」等を収録。
龍大吹奏楽部ならではのシンフォニックサウンドによって会場を包み込んだ、
迫力のあるライブディスクになっています。
ゲストには日本フィルハーモニー交響楽団首席トロンボーン奏者の
藤原功次郎氏を迎え、自身の委嘱作品である「Flower」を演奏。
氏の明るくあたたかな音色が、踊るようなトロンボーンの
“メロディーの花”を会場に咲かせた、熱演になっています。
そしてメインは「宇宙の音楽」
宇宙の姿、宇宙に馳せる想いなどを描いた表現力と、
エンディングに至るまで途切れない、エネルギッシュな演奏は名演であり必見です!
豊かなシンフォニックサウンドを映像と共にお楽しみください
龍谷大学吹奏楽部の第42回定期演奏会をライブ盤ディスクでお届けします。
DVD/ブルーレイでは、アンコールを含めた全8曲を完全収録!
2015年度全日本吹奏楽コンクールにおいて自由曲として演奏し、
見事金賞を受賞した「中国の不思議な役人」をはじめ、
「祝典序曲」「エル・カミーノ・レアル」等を収録。
龍大吹奏楽部ならではのシンフォニックサウンドによって会場を包み込んだ、
迫力のあるライブディスクになっています。
ゲストには日本フィルハーモニー交響楽団首席トロンボーン奏者の
藤原功次郎氏を迎え、自身の委嘱作品である「Flower」を演奏。
氏の明るくあたたかな音色が、踊るようなトロンボーンの
“メロディーの花”を会場に咲かせた、熱演になっています。
そしてメインは「宇宙の音楽」
宇宙の姿、宇宙に馳せる想いなどを描いた表現力と、
エンディングに至るまで途切れない、エネルギッシュな演奏は名演であり必見です!
豊かなシンフォニックサウンドを映像と共にお楽しみください
【プロフィール】
◇龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部
龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部は1968年創部。
1983年に、より高い音楽性・技術を目指し、
若林義人氏を中心に指導体制を充実させた。
1986年には佐渡裕氏指揮で全日本吹奏楽コンクールに初出場。
1992年に若林氏が音楽監督・常任指揮者に就任。
これまで全日本吹奏楽コンクールにおいて
金賞9回、銀賞10回受賞。また、
全日本アンサンブルコンテストにおいては、金賞3回、銀賞3回受賞。
21世紀の”響宴”(第4回、第7回、第10回、第13回、第16回)に出演。
若林氏が監修する「ラブ・ポップ・ウィンズ」(株式会社ウィンズスコア)の
CDレコーディングにも積極的に取り組み、
2008年12月にはセッションレコーディングによる
初のCD自主制作を行うなど、これまでに16枚のCDをリリースしている。
サマーコンサートでの斬新なステージマーチングショー、
滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールでの本格的な定期演奏会は好評を博し、
人気・実力共に関西を代表する全国屈指の学生バンドとして活躍している。
◇音楽監督・常任指揮者:若林義人
東京都出身。京都市立芸術大学卒業。
在学中に京都市交響楽団に入団、卒業と同時に安部賞を受賞。
また入団当初より龍谷大学吹奏楽部の指導に当たる。
トランペットを故金石幸夫、有馬純昭、田宮堅二の各氏に師事。
京都市交響楽団トランペット奏者として25年6ヶ月在籍し、2007年の3月をもって退団。
2007年度より龍谷大学吹奏楽部音楽監督常任指揮者、
相愛大学ウィンドオーケストラ指揮者に就任。
他に生駒市立生駒中学校吹奏楽部など、数多くのバンド指導を手がける。
近年は、ジャパン・ブラス・コレクション、ブラスパラダイス大阪、
ブラス・スカラーズ大阪、ウィンドアンサンブル「奏」等に客演指揮者として招かれ、
指揮者としての活動も精力的に行っている。
また龍谷大学吹奏楽部を指揮し、
ウインズスコア、カフアレコードでCD録音を多数行い好評を得ている。
全日本吹奏楽コンクールで龍谷大学吹奏楽部を指揮し、金賞9回銀賞9回受賞。
2011年には全日本吹奏楽連盟より永年出場指揮者表彰を受賞。
現在、龍谷大学吹奏楽部音楽監督常任指揮者、相愛大学非常勤講師、
京都市立芸術大学非常勤講師、21世紀の吹奏楽“響宴”会員。
◇指揮:児玉 知郎
大阪府堺市出身。1995年大阪音楽大学卒業。
1996年パリ・エコール・ノルマル音楽院クラリネット科にて
審査員全員一致の一等賞で演奏家資格、1997年高等演奏家資格、
1998年国家高等演奏家資格を取得し、首席で卒業。
1999年同音楽院室内楽科にて審査員全員一致の一等賞で演奏家資格を取得すると共に、
特別名誉賞を受賞し首席で卒業。在仏中より積極的にリサイタルを開催する一方、
室内楽やオーケストラプレイヤーとしても幅広く演奏活動を行う。
また、西日本を中心に後進への指導、コンクール審査委員を務める等
活動の場を広げながら、現在はモダン楽器に加えクラシカル楽器
(古典派の時代に使用された楽器及びレプリカ)奏者としても活躍中。
1993年第8回欧日音楽講座にて、ビッフェ・クランポン奨励賞受賞。
1999年パリ国際音楽コンクールにて第1位、及び名誉賞受賞。
クラリネットを浜中浩一、本田耕一、ギィ・ドゥプリュ、ロメン・ギュオの各氏に師事。
室内楽をニーナ・パタルチェック氏に師事。
現在、龍谷大学吹奏楽部コーチ。プレネール・クラリネットアンサンブル主宰。
「ブラスパラダイス大阪」コンサートマスター。
テレマン室内管弦楽団ソロ・首席クラリネット奏者。
相愛大学音楽学部非常勤講師。
◇ゲスト:トロンボーン 藤原 功次郎
日本フィルハーモニー交響楽団首席トロンボーン奏者。
幼少の頃よりピアノ・作曲を始め、中学3年生よりトロンボーンをはじめる。
兵庫県立西宮高等学校音楽科を経て、東京芸術大学音楽学部を首席で卒業。
2012年オーストリア、インタームジカ国際管楽器コンクールで
全部門の奏者の中で優勝、名誉勲章を授与された。
これまでに兵庫県知事賞、兵庫県教育委員長賞(ゆずりは賞)、
松方ホール音楽賞大賞等受賞。NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』はじめ、
日本映画・ドラマ・アニメのレコーディングにも数多く携わる。
また、ウィーン交響楽団等で首席奏者として客演。
IAEA(国際原子力機関)にてソロリサイタルを行うなど、
国際的に演奏を展開している。またピアニスト、作曲家としても活動し、
楽譜出版、ドラマや映画音楽などにも楽曲提供。
これまでにトロンボーンを山下浩生、中川英二郎、伊藤清、古賀慎治の各氏に師事。
1.祝典序曲
D.ショスタコーヴィチ/編曲:上埜 孝
20世紀のソビエト連邦では、スターリンの社会主義が重く強いられていた。
芸術までもが社会主義を強いられる中で、
日々葛藤を抱えていた旧ソ連の大作曲家、ドミートリイ・ショスタコーヴィチ。
その独裁者スターリンが亡くなった翌年、ロシア革命37周年記念の為に
この『祝典序曲』は作られた。
しかし、スターリン体制からの解放を密かに祝福して
作曲されたのではないかとも言われている。
真相は作曲者本人にしかわからない。そのドロドロした背景とは裏腹に、
この曲は明るく最後まで爽快感に溢れている。
華やかな金管群のファンファーレから幕を開け、明快な旋律が駆け抜ける。
作品は快活に展開され、最後にはバンダを伴い、
より強力な冒頭のファンファーレが現れ、更に圧倒的で急速な終結を迎える。
国から求められる評価に翻弄されたショスタコーヴィチの曲の中で、
今でも多くの人に愛され、彼の芸術性の高さを感じる作品である。
2.バレエ音楽「中国の不思議な役人」より
B.バルトーク/編曲:上埜 孝
舞台は大都市の一角にある不良一味の隠れ家。
不良たちが若く美しい娘ミミを使い強盗を企む。
やがて高級な服を身にまとった役人をおびき寄せるが、役人は猛然とミミを追い回し始める。
それを止めようと、不良たちが何とかして殺そうとするが、役人は超人的な復活を遂げる。
だが最終的には、宙吊りにされ、息途絶える。
この曲の最大の特徴は台詞や歌詞が無いにもかかわらず、
登場人物の動きや心情が精巧に描かれていることである。
冒頭のトロンボーンによるクラクションから始まり、
終盤の役人がミミを追い回す場面…重ね重ね出てくる描写が
この曲の深みを出し、不気味さを増している。
組曲版と全曲版があるが、今回は組曲版を吹奏楽コンクールで
演奏する為に抜粋したものを収録している。
言語化されていないからこそ表現出来る、
不気味さの奥にある「快感」を味わっていただきたい。
3.吹奏楽のための木挽歌
小山 清茂
この曲は元々1957年に『管弦楽のための木挽歌』として
作曲されており、1970年に作曲者である小山清茂によって吹奏楽版が作られた。
まず1楽章『主題』では、紙やすりの音や管楽器の不思議な音から、
木こりが仕事をしているところが想像される。
また、1楽章のほとんどを占めているテナーサックスのソロにも注目していただきたい。
余談だが、このテナーサックスのソロは木挽歌というだけあってソロ歌唱譜もしっかり存在する。
2楽章『盆踊り』は、景気のよいピッコロや太鼓から始まり、
まさに「盆踊り?」という雰囲気となっている。
所々で出てくるソロや管楽器のメロディはとても印象的だ。
3楽章『朝の歌』は、今までの雰囲気とは打って変わって、
キラキラ輝くピアノと鍵盤楽器によりとても爽やかな曲調となっている。
美しい朝の情景が浮かんでくるのではないだろうか。
そして4楽章『終曲』は、トランペットと小太鼓による
ハイテンポなリズムから始まり、インパクトのある楽章となっている。
めざましい打楽器や、トロンボーンのかっこいいグリッサンドがあり、
終盤では全合奏でおおらかなメロディを奏で、
バスクラリネットの暗鬱な歌で幕を閉じる。
全体を通して情景をイメージしやすい曲であると思うので、
是非想像しながら聴いていただきたい。
4.エル・カミーノ・レアル
A.リード
吹奏楽といえばお馴染みの
アルフレッド・リード作品の1つであるこの曲は、
アメリカ第581空軍(予備隊)バンドの委嘱で1984年に作曲され、
翌年にレイ・トゥーラー中佐の指揮により同バンドで初演された。
タイトルはスペイン語で「王の道」という意味であり、
副題には「ラテン幻想曲」と記されているように、
曲全体を通してフラメンコなどでよく演奏されるコード進行に基づいている。
冒頭はかなり印象的な「ホタ」と呼ばれるスペイン東部の3拍子からなる民族舞曲で始まり、
2小節目で突然フェルマータになり、その後4拍子と3拍子が交互に出てくる舞曲となっている。
中間部では、スペイン南部の舞曲である「ファンダンゴ」をかなり変形している。
この曲もリードがよく使う「急‐緩‐急」の三部形式となっており、
最後には冒頭のホタが登場して華やかに終わる。
余談であるが、カルフォルニア州にある国道101号などいくつかの道路が、
エル・カミーノ・レアルと呼ばれており、
リードもここからイメージを膨らませたのではないだろうか。
5.トロンボーン協奏曲「Flower」
菅野 祐悟/編曲:山里 佐和子
この協奏曲は今回のゲスト、藤原功次郎氏から作曲者の菅野 祐悟氏へ委嘱された作品である。
3楽章から構成されており、それぞれの楽章が現代美術家ミレイヒロキの絵画から
着想を得て作曲されている。絵画には「世界中に花を届けたい」というメッセージが込められている。
1楽章 PHANTOM
分かりやすい管楽器の主題で始まり、リズミカルに不思議な変拍子が続き第2主題へ。
違和感を覚える程の暗さは、目には見えないエネルギーがうごめいているようだ。
中間部には技巧的なトロンボーンとバンドが会話的に展開していく。
後半それぞれの主題が交ざり合いぶつかり合いながら一つ大きなうねりとなり、華やかに終わる。
2楽章 AS TIME GOES BY
鐘の音を連想させるチューブラベルの音から始まる。
世界中に花と音楽と愛が届いてほしいという思いを
D(レの音)のロングトーンとトロンボーンのメロディーに込めている。
花というのは、綺麗で安らぎのあるもの。
繊細且つ大胆に色づく花が見事に表現されている。
3楽章 FLOWER NOTE
1楽章のアプローチをより解りやすく、シンプルに可愛らしく表現されている。
1楽章と共通して現れるミニマル的なピアノとマリンバは
この曲の特徴的な音色になっている。
途中のハンドクラップ(手拍子)は、「前に進んでいこう」、
「人の手で愛と平和を作っていこう」という思いが込められている。
トロンボーンらしいファンファーレのようなメロディーが踊るように自由に展開し、
華やかに幕を閉じる。(菅野 祐悟)
アンコール1:
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」メインテーマ 菅野 祐悟
宇宙の音楽
P.スパーク
吹奏楽、ブラスバンド曲の作曲者として超が付くほどの有名人スパーク。
彼は王立音楽大学で作曲を学び、学生の頃より才を発揮していた。
卒業後も多くの名曲を作り、2004年に金管バンドへの委託作品として描かれたのが『宇宙の音楽』である。
この曲は『t=0』『ビッグバン』『孤独な惑星』『小惑星と流星群』『宇宙の音楽』
『ハルモニア』『未知』の7曲で構成されている。
宇宙を題材としているだけあり、非常に幅広く、豊かに音楽が展開されていく。
宇宙は英語でSpaceだが、この曲名には球体・天体の意味のSpheresが使われている。
中世では、宇宙は地球を中心に回転する球体であるとされていた。
これはあくまで一考察だが、この曲は宇宙を描いた音楽ではなく、
人から見た宇宙の姿、人が宇宙に馳せる想いを描いた音楽なのではないだろうか。
アンコール2:星条旗よ永遠なれ
J.P.スーザ/編曲:真島 俊夫
【演奏会データ】
指揮:若林 義人(龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部音楽監督・常任指揮者)
児玉 知郎(龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部コーチ)
トロンボーン:藤原 功次郎(日本フィルハーモニー交響楽団首席トロンボーン奏者)
ピアノ:原田 恭子
龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部 第42回定期演奏会
2015年12月12日 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール大ホールにてライブ収録
音源協力:株式会社CAFUAレコード
D.ショスタコーヴィチ/編曲:上埜 孝
20世紀のソビエト連邦では、スターリンの社会主義が重く強いられていた。
芸術までもが社会主義を強いられる中で、
日々葛藤を抱えていた旧ソ連の大作曲家、ドミートリイ・ショスタコーヴィチ。
その独裁者スターリンが亡くなった翌年、ロシア革命37周年記念の為に
この『祝典序曲』は作られた。
しかし、スターリン体制からの解放を密かに祝福して
作曲されたのではないかとも言われている。
真相は作曲者本人にしかわからない。そのドロドロした背景とは裏腹に、
この曲は明るく最後まで爽快感に溢れている。
華やかな金管群のファンファーレから幕を開け、明快な旋律が駆け抜ける。
作品は快活に展開され、最後にはバンダを伴い、
より強力な冒頭のファンファーレが現れ、更に圧倒的で急速な終結を迎える。
国から求められる評価に翻弄されたショスタコーヴィチの曲の中で、
今でも多くの人に愛され、彼の芸術性の高さを感じる作品である。
2.バレエ音楽「中国の不思議な役人」より
B.バルトーク/編曲:上埜 孝
舞台は大都市の一角にある不良一味の隠れ家。
不良たちが若く美しい娘ミミを使い強盗を企む。
やがて高級な服を身にまとった役人をおびき寄せるが、役人は猛然とミミを追い回し始める。
それを止めようと、不良たちが何とかして殺そうとするが、役人は超人的な復活を遂げる。
だが最終的には、宙吊りにされ、息途絶える。
この曲の最大の特徴は台詞や歌詞が無いにもかかわらず、
登場人物の動きや心情が精巧に描かれていることである。
冒頭のトロンボーンによるクラクションから始まり、
終盤の役人がミミを追い回す場面…重ね重ね出てくる描写が
この曲の深みを出し、不気味さを増している。
組曲版と全曲版があるが、今回は組曲版を吹奏楽コンクールで
演奏する為に抜粋したものを収録している。
言語化されていないからこそ表現出来る、
不気味さの奥にある「快感」を味わっていただきたい。
3.吹奏楽のための木挽歌
小山 清茂
この曲は元々1957年に『管弦楽のための木挽歌』として
作曲されており、1970年に作曲者である小山清茂によって吹奏楽版が作られた。
まず1楽章『主題』では、紙やすりの音や管楽器の不思議な音から、
木こりが仕事をしているところが想像される。
また、1楽章のほとんどを占めているテナーサックスのソロにも注目していただきたい。
余談だが、このテナーサックスのソロは木挽歌というだけあってソロ歌唱譜もしっかり存在する。
2楽章『盆踊り』は、景気のよいピッコロや太鼓から始まり、
まさに「盆踊り?」という雰囲気となっている。
所々で出てくるソロや管楽器のメロディはとても印象的だ。
3楽章『朝の歌』は、今までの雰囲気とは打って変わって、
キラキラ輝くピアノと鍵盤楽器によりとても爽やかな曲調となっている。
美しい朝の情景が浮かんでくるのではないだろうか。
そして4楽章『終曲』は、トランペットと小太鼓による
ハイテンポなリズムから始まり、インパクトのある楽章となっている。
めざましい打楽器や、トロンボーンのかっこいいグリッサンドがあり、
終盤では全合奏でおおらかなメロディを奏で、
バスクラリネットの暗鬱な歌で幕を閉じる。
全体を通して情景をイメージしやすい曲であると思うので、
是非想像しながら聴いていただきたい。
4.エル・カミーノ・レアル
A.リード
吹奏楽といえばお馴染みの
アルフレッド・リード作品の1つであるこの曲は、
アメリカ第581空軍(予備隊)バンドの委嘱で1984年に作曲され、
翌年にレイ・トゥーラー中佐の指揮により同バンドで初演された。
タイトルはスペイン語で「王の道」という意味であり、
副題には「ラテン幻想曲」と記されているように、
曲全体を通してフラメンコなどでよく演奏されるコード進行に基づいている。
冒頭はかなり印象的な「ホタ」と呼ばれるスペイン東部の3拍子からなる民族舞曲で始まり、
2小節目で突然フェルマータになり、その後4拍子と3拍子が交互に出てくる舞曲となっている。
中間部では、スペイン南部の舞曲である「ファンダンゴ」をかなり変形している。
この曲もリードがよく使う「急‐緩‐急」の三部形式となっており、
最後には冒頭のホタが登場して華やかに終わる。
余談であるが、カルフォルニア州にある国道101号などいくつかの道路が、
エル・カミーノ・レアルと呼ばれており、
リードもここからイメージを膨らませたのではないだろうか。
5.トロンボーン協奏曲「Flower」
菅野 祐悟/編曲:山里 佐和子
この協奏曲は今回のゲスト、藤原功次郎氏から作曲者の菅野 祐悟氏へ委嘱された作品である。
3楽章から構成されており、それぞれの楽章が現代美術家ミレイヒロキの絵画から
着想を得て作曲されている。絵画には「世界中に花を届けたい」というメッセージが込められている。
1楽章 PHANTOM
分かりやすい管楽器の主題で始まり、リズミカルに不思議な変拍子が続き第2主題へ。
違和感を覚える程の暗さは、目には見えないエネルギーがうごめいているようだ。
中間部には技巧的なトロンボーンとバンドが会話的に展開していく。
後半それぞれの主題が交ざり合いぶつかり合いながら一つ大きなうねりとなり、華やかに終わる。
2楽章 AS TIME GOES BY
鐘の音を連想させるチューブラベルの音から始まる。
世界中に花と音楽と愛が届いてほしいという思いを
D(レの音)のロングトーンとトロンボーンのメロディーに込めている。
花というのは、綺麗で安らぎのあるもの。
繊細且つ大胆に色づく花が見事に表現されている。
3楽章 FLOWER NOTE
1楽章のアプローチをより解りやすく、シンプルに可愛らしく表現されている。
1楽章と共通して現れるミニマル的なピアノとマリンバは
この曲の特徴的な音色になっている。
途中のハンドクラップ(手拍子)は、「前に進んでいこう」、
「人の手で愛と平和を作っていこう」という思いが込められている。
トロンボーンらしいファンファーレのようなメロディーが踊るように自由に展開し、
華やかに幕を閉じる。(菅野 祐悟)
アンコール1:
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」メインテーマ 菅野 祐悟
宇宙の音楽
P.スパーク
吹奏楽、ブラスバンド曲の作曲者として超が付くほどの有名人スパーク。
彼は王立音楽大学で作曲を学び、学生の頃より才を発揮していた。
卒業後も多くの名曲を作り、2004年に金管バンドへの委託作品として描かれたのが『宇宙の音楽』である。
この曲は『t=0』『ビッグバン』『孤独な惑星』『小惑星と流星群』『宇宙の音楽』
『ハルモニア』『未知』の7曲で構成されている。
宇宙を題材としているだけあり、非常に幅広く、豊かに音楽が展開されていく。
宇宙は英語でSpaceだが、この曲名には球体・天体の意味のSpheresが使われている。
中世では、宇宙は地球を中心に回転する球体であるとされていた。
これはあくまで一考察だが、この曲は宇宙を描いた音楽ではなく、
人から見た宇宙の姿、人が宇宙に馳せる想いを描いた音楽なのではないだろうか。
アンコール2:星条旗よ永遠なれ
J.P.スーザ/編曲:真島 俊夫
【演奏会データ】
指揮:若林 義人(龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部音楽監督・常任指揮者)
児玉 知郎(龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部コーチ)
トロンボーン:藤原 功次郎(日本フィルハーモニー交響楽団首席トロンボーン奏者)
ピアノ:原田 恭子
龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部 第42回定期演奏会
2015年12月12日 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール大ホールにてライブ収録
音源協力:株式会社CAFUAレコード