【この商品は楽譜です】
楽譜仕様
【解説】
秋山紀夫 作曲
秋山さやか 改訂版編曲
伊藤康英 吹奏楽編曲
鈴木英史 監修
《作曲の経緯 浅木森友彦》
昭和44年(1969年)の長崎国体(創造国体)において、長与町立長与中学校吹奏楽部は長崎地区の他の4つの中学校と共に「式典音楽担当」として指定を受け、「国体の中央講師」として秋山紀夫先生が招かれ指導を直接受けました。その際に「西洋文化は長崎からだからね、《蝶々夫人》を入れない訳にはいかないよ」と語り、その旋律を取り入れた行進曲を作曲された、というエピソードが、長与中学校吹奏楽部を指導されていた西川 浩先生(同部の初代指揮者)の回顧録に残っています。長崎県では親しみを込めて「県スポ」と略して呼ばれ、運動会、体育祭、地域のスポーツ大会の入場行進などで、定番中の定番として今でも演奏されています。
《改訂版について 伊藤康英》
スコアの表紙に秋山先生の自筆でこう書き込まれています。
長崎県スポーツ行進曲
秋山紀夫
1968年作曲
正式初演
1969年10月26日
2019年8月、とある長崎の方がこの作品の楽譜を探しているとのこと、秋山先生にお尋ねしてみました。秋山先生はすぐにもその方に直接送ってくださいました。なんと2日後にはその方に届いたことは驚きです。秋山先生の仕事の早さが伺えます。ちょうどその頃、秋山先生の次女かえでさんと会う約束があり、私も、コンピュータ入力したスコア、そしてどなたが書かれたものかわからないコンデンス・スコア、そしてバスーン、アルト・クラリネット、ティンパニ、ベルのオプションパート譜(秋山先生の手書きコピー)をお預かりしました。さらには、どなたの筆跡かわかりませんが、手書きのパート譜もありました。
何らかの機会にどなたかがコンピュータにてスコアを入力されたようで、その写しが秋山先生の手元にあり、それを私に預けてくださったようです。私に校訂してもらいたいと考えたからでしょう。そして秋山先生としては、ロケットミュージックの助安さんのところで出版したいと考えているとも伺っていました。
しかし、確かな楽譜つまり「原典」に最も近いものはどれなのか、結局分からない状態で、楽譜はお預かりしたままになってしまいました。
いつも気がかりになっていたところ、2025年12月9日に秋山紀夫先生がご逝去されました。幸い、病床にあった12月6日に最後の会話をすることができた私は、このマーチのことも尋ねたと記憶しています。
長崎では、多くの人に親しまれ、最近ではコマーシャルにまで使われているこの音楽を、ぜひ出版したい、ついてはきちんと責任を持って校訂したいと考えました。ただ、秋山先生の長女で作曲家でもあるさやかさんと話すうちに、和声上の問題点などをなんとかしたいと思いが一致しました。そこで、さやかさんの手により改訂がなされ、私自身もさまざまな提案をしつつ、まずコンデンス・スコアを完成させました。それをさらに私が改訂、校訂しつつ吹奏楽編曲を行いました。その際には、なるべく秋山先生のオーケストレーションの持ち味を残すことにしました。完成した吹奏楽スコアは、さやかさんにも確認いただき、さらに、作曲家・鈴木英史さんにもいくらかのアドヴァイスをいただきました。
2026年2月21日、秋山先生が生涯住んでいた埼玉県さいたま市にあるRaiBoC Hall(レイボックホール)での「秋山先生お別れコンサート」において、プロ、音大生などが集った秋山紀夫メモリアルバンドの演奏、私の指揮により改訂版初演がなされました。
原曲と比べて、和声を中心に大幅な改訂が行われました。とくに、トリオ部分で引用されているG.プッチーニのメロディに関しては、私が和声付けした部分も含む大改訂となっています。このメロディはオペラ《蝶々夫人》(Madama Butterfly)第2幕で、蝶々夫人が歌うよく知られたアリア〈ある晴れた日に〉の冒頭部分であり、このマーチではプッチーニによる和声付けも使われています。
秋山先生ご自身、大変なお気に入りであったこのマーチを、これからの時代にも末長く愛好されるような形に整えることができたことを大変な喜びと感じています。きっとこれなら秋山先生も大いに喜んでくれたでしょう。
楽曲自体は極めてオースドックスなものながら、シンプルさの美がここにあります。マーチの原点がここにあります。数多の吹奏楽曲を知る秋山先生ならではのスコアと感じます。日本の吹奏楽の隆盛を築き上げた偉大な指導者・教育者であった秋山紀夫先生の功績を次代に伝えるため、ぜひこの行進曲を多くの吹奏楽団に演奏してもらいたいと思います。
秋山さやか 改訂版編曲
伊藤康英 吹奏楽編曲
鈴木英史 監修
《作曲の経緯 浅木森友彦》
昭和44年(1969年)の長崎国体(創造国体)において、長与町立長与中学校吹奏楽部は長崎地区の他の4つの中学校と共に「式典音楽担当」として指定を受け、「国体の中央講師」として秋山紀夫先生が招かれ指導を直接受けました。その際に「西洋文化は長崎からだからね、《蝶々夫人》を入れない訳にはいかないよ」と語り、その旋律を取り入れた行進曲を作曲された、というエピソードが、長与中学校吹奏楽部を指導されていた西川 浩先生(同部の初代指揮者)の回顧録に残っています。長崎県では親しみを込めて「県スポ」と略して呼ばれ、運動会、体育祭、地域のスポーツ大会の入場行進などで、定番中の定番として今でも演奏されています。
《改訂版について 伊藤康英》
スコアの表紙に秋山先生の自筆でこう書き込まれています。
長崎県スポーツ行進曲
秋山紀夫
1968年作曲
正式初演
1969年10月26日
2019年8月、とある長崎の方がこの作品の楽譜を探しているとのこと、秋山先生にお尋ねしてみました。秋山先生はすぐにもその方に直接送ってくださいました。なんと2日後にはその方に届いたことは驚きです。秋山先生の仕事の早さが伺えます。ちょうどその頃、秋山先生の次女かえでさんと会う約束があり、私も、コンピュータ入力したスコア、そしてどなたが書かれたものかわからないコンデンス・スコア、そしてバスーン、アルト・クラリネット、ティンパニ、ベルのオプションパート譜(秋山先生の手書きコピー)をお預かりしました。さらには、どなたの筆跡かわかりませんが、手書きのパート譜もありました。
何らかの機会にどなたかがコンピュータにてスコアを入力されたようで、その写しが秋山先生の手元にあり、それを私に預けてくださったようです。私に校訂してもらいたいと考えたからでしょう。そして秋山先生としては、ロケットミュージックの助安さんのところで出版したいと考えているとも伺っていました。
しかし、確かな楽譜つまり「原典」に最も近いものはどれなのか、結局分からない状態で、楽譜はお預かりしたままになってしまいました。
いつも気がかりになっていたところ、2025年12月9日に秋山紀夫先生がご逝去されました。幸い、病床にあった12月6日に最後の会話をすることができた私は、このマーチのことも尋ねたと記憶しています。
長崎では、多くの人に親しまれ、最近ではコマーシャルにまで使われているこの音楽を、ぜひ出版したい、ついてはきちんと責任を持って校訂したいと考えました。ただ、秋山先生の長女で作曲家でもあるさやかさんと話すうちに、和声上の問題点などをなんとかしたいと思いが一致しました。そこで、さやかさんの手により改訂がなされ、私自身もさまざまな提案をしつつ、まずコンデンス・スコアを完成させました。それをさらに私が改訂、校訂しつつ吹奏楽編曲を行いました。その際には、なるべく秋山先生のオーケストレーションの持ち味を残すことにしました。完成した吹奏楽スコアは、さやかさんにも確認いただき、さらに、作曲家・鈴木英史さんにもいくらかのアドヴァイスをいただきました。
2026年2月21日、秋山先生が生涯住んでいた埼玉県さいたま市にあるRaiBoC Hall(レイボックホール)での「秋山先生お別れコンサート」において、プロ、音大生などが集った秋山紀夫メモリアルバンドの演奏、私の指揮により改訂版初演がなされました。
原曲と比べて、和声を中心に大幅な改訂が行われました。とくに、トリオ部分で引用されているG.プッチーニのメロディに関しては、私が和声付けした部分も含む大改訂となっています。このメロディはオペラ《蝶々夫人》(Madama Butterfly)第2幕で、蝶々夫人が歌うよく知られたアリア〈ある晴れた日に〉の冒頭部分であり、このマーチではプッチーニによる和声付けも使われています。
秋山先生ご自身、大変なお気に入りであったこのマーチを、これからの時代にも末長く愛好されるような形に整えることができたことを大変な喜びと感じています。きっとこれなら秋山先生も大いに喜んでくれたでしょう。
楽曲自体は極めてオースドックスなものながら、シンプルさの美がここにあります。マーチの原点がここにあります。数多の吹奏楽曲を知る秋山先生ならではのスコアと感じます。日本の吹奏楽の隆盛を築き上げた偉大な指導者・教育者であった秋山紀夫先生の功績を次代に伝えるため、ぜひこの行進曲を多くの吹奏楽団に演奏してもらいたいと思います。
【編成/内容】
Full Score
Piccolo
Flute 1
Flute 2
Oboe
Bassoon
Eb Clarinet
Bb Clarinet 1
Bb Clarinet 2
Bb Clarinet 3
Eb Alto Clarinet
Bb Bass Clarinet
Eb Alto Saxophone 1
Eb Alto Saxophone 2
Bb Tenor Saxophone
Eb Baritone Saxophone
Bb Trumpet 1
Bb Trumpet 2
Bb Trumpet 3
F Horns 1&2
F Horns 3&4
Trombone 1
Trombone 2
Trombone 3
Euphonium
Tuba
String Bass
Timpani (Optional)
Snare Drum
Crash Cymbals, Bass Drum
Glockenspiel
















