この作品は1986年のある日、NHK-FMで放送された、
「上野の森ブラスアンサンブル」の素晴らしい演奏に感銘を受け書いたものです。
その時に放送されていた織田英子さんの作品「金管五重奏曲」は
今まで私が知らなかった金管楽器の可能性を駆使した作品。
同じく織田英子さんの編曲した
「聖者の行進」のとても気の利いた楽しいアレンジなど、数多くの影響を受けています。
その他、作曲当時親しんでいた吹奏楽作品の影響も感じられるでしょう。

作曲当時、高校生だった私の周りにこの作品を演奏出来る奏者などいるわけもなく、
作曲から14年が経った2000年8月27日、大阪音楽大学を卒業した若手奏者達による
コンサートに於いて初演されました。
技術的に高度な作品ですが、楽しい雰囲気の演奏をしていただけると幸いです。（酒井　格）