《サクラ大戦》は、1996年、家庭用ゲーム機「セガサターン」用ゲームソフトとして発売されました。
大正時代をイメージした架空の都市「帝都・東京」を舞台に、
蒸気機関で動くメカが登場する独特な世界観、アドベンチャーやシミュレーション、
キャラクターなど複合的なゲーム要素により瞬く間に人気作となり、
後にテレビアニメ化や舞台化もされるなど幅広くメディアミックス展開されました。
同作の人気を支えていたのは、当時のゲーム音楽としては異例の「主題歌」として作曲され、
どこか昭和初期の歌謡曲・流行歌を思わせるレトロさと相まって
同作の世界観を見事に表現したテーマ曲「檄!帝国華撃団」の存在を抜きには語れません。
「ゲキテイ」の愛称で親しまれる同曲により、
作曲家・田中公平の存在はゲーム・アニメファンを通じて世界に広く知られる事となりました。
この吹奏楽版は、田中公平自筆のオリジナル・スコアを元に
杉本幸一が編曲し、田中公平本人が監修。「サクラ大戦」の世界に
親しんでいるファンはもちろん、初めて耳にされる方も、
どこか懐かしさを覚える節回しに魅了される事でしょう。