コーポロン・福本と昭和ウィンドの強力タッグでお届けするライヴCD。

表題作「富士山」は三つのジャポニスム（2001）、鳳凰が舞う（2006）に続く
真島俊夫「ジャポニスム」シリーズの第3作。
Hr奏者なら演奏したい曲上位にランクインしそうなほどオイシさ満点！
高い技術力を必要なものの目立ち方が半端ない！
江戸時代の空気漂う導入部は作曲者の熟練の技を感じます。
荘厳で雄大な富士山とその麓で生きる人々、海の息吹などの風景描写から
明け方・夕方といった時間帯まで見事に表現された渾身の一作です。
日本の風景でありつつもフランスの香りが漂うオーケストレーションは、真島俊夫の真骨頂。
一度はチャレンジしたい名曲です。

「アッフェローチェ」はゆったりと優しい曲調と
速い激しい曲調が交互に現れる構成となっています。
技術力と芸術性が求めらますが、「マインドスケープ」で高昌帥ファンになった多くの方々には
間違いなくおすすめの一曲。コンクールでも演奏される機会が増えています。
心に響く旋律は演奏者の感性で様々に形を変えて表現されることでしょう。

「クラリネット協奏曲」はソリスト原浩介の甘い音色と
絶妙なアゴーギグ、ハイレベルなテクニックを
余すところなく聴くことが出来ます。最後の最高音はしびれて鳥肌もの！
この曲をマスターしたら世の中のクラリネット男子の地位も上がるでしょう！

アンコールで演奏されたジョン・マッキーの「ザ・リングマスターズ・マーチ」は、
色々な音楽の断片が出てくる楽しくにぎやかなサーカスマーチで、
マッキーの意外な一面が感じられる一曲となっています。

数々の日本初演を行ってきたコーポロン×昭和音大。
2015年は初の海外公演として世界吹奏楽大会に参加し、
世界にもその名を広めました。
今作は、後藤洋が2014年に編曲した「トッカータとフーガニ短調」に
高昌帥の話題作「アッフェローチェ」、そして美しく雄大な
その姿を曲で見事に表現している真島俊夫の「富士山」と、
編曲を含め邦人作品を多く選曲。昭和音大卒業生で
東京佼成ウインドオーケストラの
クラリネット奏者・原浩介をゲストに迎え、コンチェルトも披露しました。
その他にプッツ、エレビー、ドアティ、マッキーと様々な作曲家を取り上げ、
曲の魅力を最大限に引き出しています。
吹奏楽の可能性を広げて高い芸術性で
語り尽くすコーポロン×昭和音大の音楽をご堪能下さい。