アレンジは、木管群が主役。ほとんど木管アンサンブル曲といってもいい、
たいへん繊細な響きが展開する。特に、オーボエ、サクソフォン(1番アルト→ソプラノ持ち替えあり)、
フルート、ピッコロなどには、重要なソロが用意されている。
ピッコロとフルートのデュエットなどは、
従来の吹奏楽アレンジにはない新鮮さを覚えるはずだ。
ラストがデクレシェンドのppで静かに終わるのもまことに美しい。
全編がスラーとレガート奏法でできあがっているようなスコアである。
なお、編曲の天野正道は、いうまでもなく、
劇場用映画やアニメーションの音楽を数多く担当している
(しかも国立音大作曲科出身で、作曲者・久石譲の後輩にあたる)。
それだけに、自家薬籠中ともいうべき手練のスコアといえよう。

【編成/内容】
木管楽器
Piccolo
Flutes 1＆2
Oboe
Bassoon
Eb Clarinet (Option)
Bb Clarinets 1-3
Eb Alto Clarinet (Option)
Bb Bass Clarinet
Eb Alto Saxophone 1 (Bb Soprano Saxophone)
Eb Alto Saxophone 2
Bb Tenor Saxophone
Eb Baritone Saxophone

金管・弦楽器
Bb Trumpets 1-3
F Horns 1-4
Trombones 1＆2
Bass Trombone
Euphonium
Tuba
String Bass

打楽器（その他）
Harp
Piano
Timpani
Snare Drum
Bass Drum
Cymbals
Suspended Cymbal
Glockenspiel
Marimba
Vibraphone
Tambourine